知的障がいをもつ人たちに向けた音楽体験プログラムを開発、実証実験を実施

知的障がいをもつ人たちに向けた音楽体験プログラムをソニーミュージック・エンタテインメントと共同開発し、実証試験を渋谷区社会教育館で実証実験を行ないました。

実証実験は「えびす青年教室」のプログラムとして実施しました。

えびす青年教室」は、知的障がいがある15歳以上の人たちを対象とした活動プログラムで、毎月1回の活動を通し障害のある人の自主性や社会性をはぐくむことを目的とした年間を通じた講座です。

本プログラムでは、高齢者ケアなどで実績のあるスウェーデン生まれの音楽福祉プログラム「ブンネメソッド」と、ゆる楽器を融合した音楽体験を通じて、自己肯定感やチャレンジ精神を育むことを目的としています。

プログラムの最初は、アイスブレイクとして音楽に合わせた体操を行ないました。

この動きは、ハーモニーフラッグやスウィングバー・ギターの演奏動作と連動しています。

その後、参加者で2つの輪になり、隣の人に手拍子を伝えてリレーする「拍手リレー」を行なって、皆さんの緊張がほぐれたところで6種類の「ゆる楽器」を順番に体験していただきました。

体験した楽器は

1種類5分ずつの体験を終えたら、参加者の皆さんに好きな楽器を1つ選んでいただき、合奏の練習を行ないました。

1グループ目は「上を向いて歩こう」 2グループ目は「幸せなら手をたたこう」 を練習し、最後にグループごとに合奏を披露しました。

慣れない活動に怖がる人や嫌がる人がいるかもという心配もありましたが、参加者の皆さんは目新しい楽器たちに興味津々で、新しいことにチャレンジする楽しさと、「できた」という達成感を堪能し目を輝かせていました。

楽器によって演奏の難易度が様々で、各自が自分にとって楽しく弾ける楽器を自由に選べたことも良かったと思います。