iF デザインアワードを受賞

2023年4月、国際的に権威のある iF デザインアワード2023を受賞しました。
(株)武者デザインプロジェクトによるデザインとユニバーサルデザインのコンセプト、さらにアイデアや機能性などが評価されて今回の受賞となりました。

ハノーバー ( 独 ) を本拠地とする iF International Forum Design は、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体で、毎年優れたデザインを選出し「iF デザインアワード」を授与しています。133 名のデザイン専門家が 56 か国/地域から集まった 11,000 件の応募デザインを厳正に審査しています。

iF デザインアワードについて

iF デザインアワードは、1954 年以来、国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして、また iF ロゴは優れたデザインの証として広く認知されています。
この賞は、「プロダクト」「パッケージ」「コミュニケーション」「サービスデザイン」「建築」「インテリア・内装」「プロフェッショナルコンセプト」、「UX( ユーザーエクスペリエンス )」「UI(ユーザーインターフェース)」の 9 つの分野で構成されています。すべての受賞デザインは、 www.ifdesign.com で公開されています。

デザインコンセプトについて

  • 演奏コードを優しく弾ける楽器であること。(最新ファームウェアでは主旋律の演奏にも対応)
  • 操作ボタンは感圧ゴムスイッチを採用し、各々に割り当てた機能は液晶画面で確認できること。
  • 充電池・スピーカーを装備し、楽器単独で「音」が出せ、しかも演奏に支障ない重量であること。
  • 世界標準の用紙サイズ A3 内に収まる外寸法設定。日常生活モジュールと収納との関係性を考慮。
  • できるだけ多くの人々にとって使いやすいユニバーサルデザインの楽器であること。

ユニバーサルデザインについて

一般的にハンディな楽器は右利き専用・左利き専用の作りとなりますが、人口比率において左利きは 10%ほどのため左利き用の楽器はバリエーションも生産量も少なく非常に高価です。本機はユニバーサルデザインの観点から、本体軸上に対してシンメトリックなレイアウトとし、さらに液晶画面も反転可能として右利き、左利きの使い勝手の差を極力無くして多くの人たちが楽しめる様に楽器のユニバーサルデザイン化を目標としました。タブレット端末等では画面の回転は一般的機能となってきましたが、本案は作業画面を 180 度回転し上下逆転表示をさせる機能と共に、演奏用 6 個のゴムパッドに付与されている音階順も画面回転に同調し上下逆転を行うことを特徴としています。